・液晶ディスプレイ

 液晶ディスプレイの液晶面は一番上面がプロテクト層を含む多層構造からなる偏光フィルムであり、触れてみるとやわらかく、内部には基盤材質として透明なガラスもつかわれています。したがって、固いもので表面をこすったり、強く押さえつけると、キズがついたり破損することがあります。

 掃除の場合には乾いたやわらかい布で表面を軽くなぜるようにしてホコリをとってください。OA用ワイプクロスやツヤだし剤などの含まれていないメガネ拭きを使ってもよいでしょう。ティッシュペーパーは意外に固いので使わないか、使う場合でも強く擦るのは避けたほうがよいです。

 汚れが酷くてドライ拭きで綺麗にならない場合には、市販の液晶画面専用のクリーナーを使ってください。

 また、アルコールを綿などにしみこませ、サッと拭くのでもきれいになります。拭くときは、新しい綺麗なアルコール綿や布をつかい、画面全体を一度に拭きます。あちらこちらを拭いた汚いアルコール綿や布を使ったり、画面の一部分のみをチョコチョコ拭くことはしないでください。そういう拭き方では拭きあとが残ることがあります。

写真:ARVEL 液晶画面クリーニングキット DCC-K1 \1,280
内容物 クリーニングパッド、クリーニング液(25ml、アルカリ性、成分:界面活性剤、防腐剤、エタノール)

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・各種コネクタ
 各種コネクタにほこりがたまっていたり、コネクタの金属端子部分が錆びていると、パソコンや周辺機器が異常動作を起こすことがあります。
 コネクタにほこりが溜まっているなら、
ブロアーで吹いたり、エアダスターで圧搾空気を噴霧してほこりを除きます。金属端子部分が汚れている場合は、アルコールを綿棒に付けて金属部分を拭いてください。接点洗浄剤はアルコール系なので、接点洗浄剤を使うのと似た効用があります。

 接点復活剤は、接点の酸化膜や硫化膜を除去して油膜で保護するものですから、使用する場合にはホコリなどをとって
接点を綺麗にしたあとで使ってください。また、接点復活剤の塗布の後は乾かしてからケーブルなどの接続をするようにしてください。接点復活剤は製品によっては樹脂を侵してしまい、コネクタの樹脂部分のひびわれを起こす場合がありますので気をつけましょう。

 接点洗浄剤、接点復活剤は、オーディオ製品や電子部品を扱う店で入手できます。すべりをよくする潤滑剤とは異なりますので間違えて購入しないようにして下さい。

写真:東京ニーズ 接点復活剤 \1,600
スライド接点にスプレーする事により、酸化皮膜を取り除くと同時に油膜が再酸化を防ぎます。 金属やゴム、樹脂などを侵しません。

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・マウス

 まず、マウス表面は、
パソコン・ディスプレイ・周辺機器等のケースの外側 と同じ要領で掃除します。次にマウスを裏返して、ボールをとりだします。マウスのボールに汚れがつくとマウスの動きが極めて悪くなります。

 ボールを取り出したら、まずはボールを台所用洗剤と台所用スポンジでこすり洗いしてください。水気をタオルなどでふき取り、乾かします。ボールは交換用のものも発売されていますので、洗わず新しいモノに交換しても構いません。

 ボールが収まっていた穴の中をみて、糸くずのようなゴミがあればピンセットで取り、黒い粘土のような汚れがへばりついている場合には、
ピンセットや竹串など先の長いものを使ってこそげ落とします。マウス底面にも同じような汚れがついていることがあるので、それも丁寧にとります。
写真:ELECOM スペアマウスボール \980 (直径22ミリ 5個各1色入り)

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・インクジェットプリンタ

 印字ヘッドにほこりがつくと、ほこりにインクがついて紙をよごしたり、正常な印字ができなくなることがあります。外側の掃除がすんだら、前面のパネルを開いてホコリを掃除機などで吸い込みましょう。

 また、紙送りローラーが汚れていると用紙を汚してしまいますので、ローラーを水で軽く湿らせたティッシュペーパーまたは綿棒で拭きます。印字ヘッド周辺にインクの飛び散りがある場合にも軽く水で湿らせたティッシュペーパーや綿棒で拭きます。インクが取れにくい場合にはアルコールを綿棒に染み込ませて拭いてみます

 既に異常な印字になってしまっており、ヘッドクリーニングしても正常にならない場合には、キヤノンやヒューレットパッカードのようなヘッド分離型のプリンタならヘッド(=インクカートリッジ)を買い換えてください。エプソンのようなヘッドが交換できない機種の場合、アルコールを染み込ませた綿棒や不織布をつかってヘッドを軽く拭いてみると正常に戻る場合があります(洗剤を使ってはいけません)ただ、機種によっては、ヘッドが簡単にはふけないような構造になっていることがあります。そういった場合には
無理をせず諦めてください

(最近のプリンタは非常に精密に駆動しますので、ヘッドを拭こうと力ずくで動かしたり、分解してヘッドやヘッドを移動させるベルト等を外してしまうと、
元の精度で動かなくなることがあります

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・外付CD-R/CD-ROM/DVD/MOドライブ

 他の機器と同様にケース外面が清掃できたら、放冷ファンや通気スリット等に掃除機の吸い込み口を当てて、内部のホコリを吸い出します。

ケースを分解して中のホコリを掃除することも出来なくはありませんが、ハードウェアの知識のない方は避けてください。分解できるのは、ケース、コネクタやスイッチ、電源、ドライブユニットくらいまでです。CD-R/CD-ROM/DVD/MOドライブのドライブ部分はユニット化されており、
ドライブユニットは分解できません。(分解したら壊れます)

 ピックアップレンズを綺麗にしたい方は、それぞれのレンズクリーナーを購入して使ってください。
写真:東京ニーズ CDレンズクリーナー \1,800

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・CD-ROMメディア
 CD-ROMメディアに指紋やホコリなどが酷くついた場合、うすめた台所用洗剤で洗い、水でよくすすいだ後、乾いたタオルなどで水気を完全にとってください。洗うときは指先で優しくなぜるように洗い、乾かすときもタオルで強くこすってはいけません。(濡れたままの自然乾燥もよくありません)アルコールやCDクリーニング用でないクリーナーは使わないで下さい。CD-ROMの材質(ポリカーボネイト)を変色させたり、不要な皮膜を表面に作ることがあります。

 CD-ROMメディアの銀色の面に傷がついてデータが読めなくなった場合、傷の部分に歯磨き粉(研磨粒子が入っています)を少しだけつけ、指で何回かこすって研磨し、水洗いして乾かします。これでデータの読み込みが可能になる場合があります。
 もともとCD-ROMにはデータ補正機能がありますので、研磨して、メディアの損傷の度合いが軽減すると読み出し可能になる場合があるのです。ただし、こする方向は、左図のように円の中心側からから外側へ、外側から中心側へという向きです。丸い円周方向にそってこするのは絶対にいけません。また、傷のない部分をこすらないように注意してください。 

なお、レーベル面から傷がついて読み込み不良がおこっている場合、ピット(データの記録溝)が破壊されているので直りません。

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・イメージスキャナ
 イメージスキャナは外面と端子部分は、パソコン・ディスプレイ・周辺機器等のケースの外側 各種コネクタのように掃除します。

 ガラスの読み取り面にキズやホコリがついていると綺麗にスキャンできなくなりますので、OA用ブラシなどでホコリを払い、OA用ワイプクロスやツヤだし剤の含まれていないメガネ拭き(超微細な不織布)で指紋を拭き取ります。

 OAブラシを使うのは、普通のハタキでホコリをはたこうとすると、たったホコリがまたガラス面に落ちてきて元の木阿弥になってしまうことがあるからです。(OAブラシは静電気でホコリをブラシにひきつけ、ホコリを舞い立てない作用があります)ホコリをたてずにはらえるのなら、OAブラシでなくても構いません。
化学雑巾や化学モップは油膜を作ってしまうので使ってはいけません。

写真右:ARVEL ダスターベル(AHC105) \550
 イメージスキャナのガラス面には、CRTディスプレイのようなコーティング剥ぎの心配はありませんから、汚れが酷い場合には台所用洗剤や家庭用洗剤を使っても構いませんが、ガラス面を拭いたあとのスジや布のケバなどが残っては大変困ります。スジやケバを残さないように気をつけてください。

 汚れがあまりに酷い場合には、帯電防止剤と不織布がセットになった
スキャナ専用クリーナーを使う方がかえって手軽でよいかもしれません。


写真左:サンワサプライ スキャナー&コピークリーナー \1,500
ホコリの出にくい拭き取り用ペーパー50枚とクリーニングスプレー(帯電防止効果有)のセット。

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